そんな中で大手が力を入れるのが、ネットワーク経由でさまざまなサービスを提供できる情報端末で、来店機会を増やす欠かせない武器となっている。
ファミマも端末でチケットなどを販売してきたが、三浦英樹執行役員は「今から他社と同じことを始めても遅い。エンターテインメントを『面』で展開していく」戦略を打ち出した。
昨年4月にネット通販子会社ファミマ・ドット・コムが音楽チャンネル運営のスペースシャワーネットワーク、ポータルサイト運営のエキサイトと合弁で設立した「イベンティファイ」(東京都渋谷区)をめぐり、2月にファミマグループの出資比率を33%から55%に引き上げて子会社化した。イベンティファイは今後、コンサートなどのイベント主催者に働きかけ、チケット販売や映像配信などの業務を一括展開する。
例えば、ファミマでチケット販売したコンサートの映像を国内最大の音楽チャンネルのスペースシャワーが独占的に先行配信。ファンサイトも運営し、これは「AKB48」などで実績を持つエキサイトが担当する。