牛丼3社、牛肉輸入規制緩和を歓迎 値下げは慎重「すでに限界近い」 (1/3ページ)

2013.2.20 08:15

米国産牛肉の輸入規制緩和を受け、値下げ販売を始めた食肉売り場=堺市西区の西友上野芝店(松永渉平撮影)

米国産牛肉の輸入規制緩和を受け、値下げ販売を始めた食肉売り場=堺市西区の西友上野芝店(松永渉平撮影)【拡大】

 BSE(牛海綿状脳症)対策による牛肉の輸入規制が2月から緩和されたことを受け、米国産牛肉について、米国側生産者と日本の輸入業者との取引価格で、値下がり効果が出てきた。

 主に牛丼や焼き肉に使用されるショートプレート(バラ肉)の2月の価格交渉は前月比18%安と、当初予想の10~20%安の上限に近い価格でまとまりつつある。今後は、牛丼チェーンなどの価格動向にも影響が出てくる可能性がある。

 輸入業者などによると、米国産牛バラ肉の価格は1ポンド180~185セント程度で交渉が進み、前月よりも40セント安。為替相場は円安が進むが、大幅な値下げでまとまる流れを受け、1月まで1キロ約670円前後だった国内の卸売価格(バラ肉)も、今後は同560~595円で推移する見通し。

 米国食肉輸出連合会(USMEF)は、今年の日本への輸出額を「前年比45%増」と見込む。

豪州産牛肉との販売シェア争いも、価格押し下げ要因に

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