5年も続けた結果、双方の意思疎通に大きな効果を発揮し、いまでは「私のコメントが少ないと、社員から残念がられる」(福嶋社長)というくらい楽しみにしている社員が少なくないという。見事なコミュニケーションの手段として定着した。
一方、1店舗あたりの従業員は平均15人で、このうち正社員は20~30代の正・副店長だけという店舗がほとんど。大半は準社員やパート社員で、しかも30~40代が多い。チェーン展開する店舗では、よくある形態だ。
合宿では講義と酒で“人間教育”
ここでも“人間関係”は店舗を運営するうえで重要な要素だ。「店長が年上の人から慕われるようでないとお店が回らない」と福嶋社長。「『店長があそこまでやっているんだから協力しよう』と思ってもらえる人間にならないといけない」と話す。
このため、奈良県香芝市内に住宅を改造して研修施設を設けた。「知命塾」と命名した2泊の合宿を随時開いており、若手は毎月、ベテラン社員も最低でも年2回は参加する。