店舗網は順調に拡大し、現在、直営店が関西、関東を中心に43店、フランチャイズ店も関西を中心に70店を超える。これに伴い、従業員数も当初の7人から正社員約100人、準社員・パート社員約200人をかかえる所帯になった。
「私のコメントが少ないと社員が残念がる」と福嶋社長
ところが、それにつれて思わぬ問題が…。
「店舗が増えるにつれ、社員の気持ちが以前ほど分からなくなっていった」と福嶋社長は振り返る。
創業者だからこそ気づくことなのだろう。危機感を感じた福嶋社長が頭を悩ませた結果、思いついたのが交換日記だった。
始めたのは5年前。正社員全員が毎週、A4用紙1枚の「日記」を書いて、金曜夜に社長宛にファクスする。福嶋社長は土日を利用してすべてに目を通し、赤ペンでコメントを書き込み、月曜までにそれをスキャナーで読み取ったファイルをメールで返信する。
社員からの「日記」は店舗運営の問題点や悩みなどさまざま。もちろん、悪いことばかりではない。よく売れた商品やお客さんの声、思いついたアイデアなど、経営の参考になることもたくさんある。原則として、日記は他の社員にも公開している。