ノーブランド製品だが、「堺で作った高画質の液晶と知らない消費者はいない」(台湾政府関係者)ため爆発的な人気を呼び、供給が追い着かない状態だという。
関係者によると、これに伴い堺工場の稼働率は11月に8割前後に達し、現在はフル生産に入った。鴻海は今年、このノーブランドの液晶テレビを中国に投入。米家電量販大手ラジオシャックの販路を活用する。
シャープは南京のほかメキシコやマレーシアのテレビ工場も売却して数百億円の資金の確保を目指す。同時に世界最大の中国市場でいかに「アクオス」ブランドを浸透させるかが業績回復の焦点になりそうだ。