シャープが、中国のパソコン大手のレノボ(聯想)に、中国・南京にあるテレビの組立工場を売却する方向で検討していることが17日分かった。
当初はメキシコ、マレーシア工場とともに、資本・業務提携を進める台湾の鴻海精密工業へ売却する計画だったが交渉が難航。新たな売却先候補を探していた。
シャープは、昨年秋に主力取引銀行に提示した再建計画で、海外のテレビ工場などの資産売却を進め、今期中に約2千億円を捻出することを目指している。メキシコ工場の売却先候補については、北米向けのテレビ拡販を狙う鴻海が引き続き有力。
また、シャープは中国向けのテレビ事業でレノボと提携することも検討。工場の売却額については今後両社で詰める。資金繰りが悪化しているシャープは早急に取り決め、財務基盤を強化させたい考えだ。