変化を強調するサプライズも演出した。会見終盤に登場したのはピンク色のクラウン。「とち狂った」との陰口もささやかれたが、豊田社長は「みんなの総意で(ピンク色も販売することが)決まった」と述べた。デザイン面でも、大きなフロントグリルと王冠マークを使うなど個性を前面に押し出した。
大胆なデザイン変更は、昨年11月に一部改良した高級車「レクサスLS」でも採用。フロント部分を一目で識別できるデザインに刷新。8月に発売した小型5ドア車の新型「オーリス」でも、フロント部分に「キーンルック」と呼ばれる先鋭的なデザインを採用した。これは今夏に米国で発売する新型「カローラ」にも採用される見通しだ。
大胆なリコール対応
トヨタが変化を志すきっかけとなったのが、2009~10年に起きた米国での大規模リコール(回収・無償修理)だ。