日本勢の強気を支えるのは、金融危機前の水準に戻った米自動車市場の地合いの堅さだ。トヨタは12年の北米生産が178万台と5年ぶりに過去最高を更新。世界販売台数でも2年ぶりに首位に返り咲き、稼ぎ頭の米国で一段の販売増を狙う。
品質問題や東日本大震災を乗り越える過程で培った「現地化」も見逃せない。トヨタは11年秋から稼働したミシシッピ工場が北米生産を押し上げ、日産は高級SUV「ムラーノ」の生産を14年から米国に移管。ハイブリッド車(HV)の米生産を進めるホンダも「地域の生産面の自立」(伊東社長)を理想に掲げる。
迎え撃つ米国勢も中小型車のてこ入れが一段落し、大馬力の大型車やスポーツカーの出展が目立つ。ゼネラル・モーターズ(GM)は米国を代表するスポーツカー「コルベット」の新型車が話題を集めた。