JR東海社長・山田佳臣さん(64)
--リニア中央新幹線計画の進捗(しんちょく)状況は
「スケジュール通りだ。2013年は山梨実験線の延伸完了と走行試験の再開、(東京-名古屋間の)詳細なルートや駅の位置確定など計画全体のスタートラインにつく年。新幹線、在来線、リニアと3つの鉄道を運営していくことになるので、どういう組織態勢が適切かを考えていく。リニアが開通しても全体の利用者が倍増するわけではなく、人員は大幅に増やせない。コンパクトで効率的な組織で運営していく方法を早期に考える。また、ルートや駅の位置選定では、沿線自治体に納得してもらえるような方法を考えて進める」
--リニアや新幹線など高速鉄道の海外輸出の現状は
「米フロリダでの高速鉄道計画が頓挫したこともあり、現状では輸出実現の可能性はゼロだ。米は財政問題などがあり時間がかかりそうで、地ならしの活動を続ける。今後も売り込み先は北米を中心にやっていく」