アサヒビールは8日、発泡酒や「第3のビール」を含むビール類の2013年の販売目標を、前年比0.5%増の1億6400万ケース(1ケースは大瓶20本換算)とする計画を発表した。
東京都内で会見した小路明善社長は消費税の増税も見据え、割安な第3のビールを中心に販売拡大を狙う考えを示した。
目標の内訳はビールが横ばい、発泡酒が6.5%減の1450万ケース、第3のビールが4.9%増の3850万ケース。12年はビール類全体が前年比1.7%減の1億6320万ケースで、このうち黒ビールなどが好調だったビールが0.2%増の1億1100万ケース、発泡酒が6.1%減の1550万ケース、第3のビールが5.7%減の3670万ケースだった。
小路社長は会見で「消費税増税を来年に控えて住宅や車に消費が流れ、酒類市場の縮小は予測以上となる可能性もあり、コストパフォーマンスの高い商品が選ばれる」と、第3のビールに注力する理由を説明した。