受注が好調な半導体や自動車工場の一部が、年末年始の休暇期間(12月29日~2013年1月6日)中も稼働する。
東芝などの半導体メーカーは需要が旺盛なスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末向けを中心に連日、稼働。自動車でもマツダが主力SUV(スポーツ用多目的車)の受注が堅調なため年末の休日を1日返上する。ただ、世界的な景気悪化で稼働率が低下している半導体や自動車工場もあり、生産品目の好不調が明暗を分けている。
東芝は、産業用半導体などを生産する姫路半導体工場(兵庫県太子町)が元日を含め操業を続ける。デジタル家電に使うシステムLSI(大規模集積回路)などを製造する大分工場(大分市)も、休止期間を3日間に短縮する。また、スマホなどに使われるフラッシュメモリーを生産する四日市工場(三重県四日市市)も連日稼働する。ただ、夏からの減産体制は維持する。