「大人消費」で音楽CD復活 ミスチルなど人気作品続々、課題は若年層開拓 (5/5ページ)

2012.11.30 07:55

音楽CDの生産数量

音楽CDの生産数量【拡大】

 昭和時代に学生生活を送った世代は、レコードはぜいたく品として物品税がかかっていた。物品税は1989年の消費税導入まで続いたため、高価な商品という意識が根付いているためだ。

 そのCCCはCD復活に一役買った。2009年12月から往年の人気アーティストの名曲を集めた999円のCD「ザ・ベスト・バリュー999」を展開、これまでに115万枚を売った。タワーレコードも洋楽の名盤などを復刻した1000円の「輸入盤千円生活」を09年3月から展開し、10月には累計販売200万枚を突破した。

 CCCの酒井氏は「ベスト盤を聴いたら次はオリジナルの旧作と、CDは1人で3枚から5枚は買うのが普通。市場はまだ掘り起こせるし、DVDも開拓できる」としており、大人市場開拓の熱は続きそうだ。

 ただ、中高年向けだけでは限界があり、増勢を維持していくには「洋楽を聴かなくなった」(レコード会社)若年層の開拓が課題。さらに、スマホでのネット配信増加も予想される。CD人気を定着させるには、DVD、コンサート、グッズなど複合的な展開が必要となりそうだ。(藤沢志穂子)


産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!