HMVは自らCDを企画する“上流作戦”も展開する。親会社のローソンがプライベートブランド(自主企画=PB)商品を展開しているように、「音楽版のPBも作りたい」として、自主レーベル「マスタードレコード」を4月に設立。今月にはローソンとHMVだけで扱うCDの販売を始めた。
第1弾は、25年以上のキャリアを持つバンド「シング・ライク・トーキング」のボーカル、佐藤竹善が、イーグルスやビートルズの往年の名曲をカバーした大人消費を意識した作品集で、HMVでミニライブを開いたりして販促している。
タワーレコードも今月23日、東京・渋谷の旗艦店を改装オープンした。増床して売り場面積は約5100平方メートルとなり、在庫枚数は10万枚増の80万枚。新たにジャズコーナーを拡充するなど、若者の街でも「大人のエンタメ」を訴求する。