オリンパスの定時株主総会が28日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で始まった。巨額の損失隠し事件で悪化した財務の立て直しに向けソニーから500億円の資本受け入れる方向で調整に入っており、笹宏行社長の提携戦略に関する株主説明に注目が集まる。また、解任された英国人のマイケル・ウッドフォード元社長の起こした損害賠償訴訟で、約12億円を支払う和解案に対しても株主からの質問がありそうだ。
《冒頭、録画映像による事業報告がなされる》
笹社長「説明の通り、当期は純損失を計上したので、配当は無配とさせていただく。これから発表する中期経営計画を確実に実施し、早期に復配できるよう、財務体質の改善を図っていく」
《中期経営計画の発表が始まる》
笹社長「経営資源を集中し、コアビジネスの成長を促進する。財務体質の改善を最重要課題として取り組む。今後このような事態を引き起こさないように、第三者委員会で指摘を受けた問題点、再発防止に向けた内部統制システムを構築する。経営改革委員会の助言を受けて検討を重ねている。内部統制システム、コンプライアンス体制について、具体策を講じているところだ。