東芝元会長の志賀氏、執行役も退任へ 米原発建設の巨額損失で引責か
経営再建中の東芝で、原発事業を長年担当してきた元会長の志賀重範執行役が、6月下旬の定時株主総会後に退任する方向で調整していることが27日、分かった。経営危機に陥る原因となった米原発建設の巨額損失で責任を問う声があるほか、健康問題も重なったためとみられる。
志賀氏は経営破綻した米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の社長などを歴任し、昨年6月に会長に就任した。しかし、WHを巡る巨額損失が発覚し、今年2月に会長職を引責辞任。原発問題に専従する執行役になっていた。
3月30日に開催された半導体事業を分社化するための臨時株主総会も志賀氏は健康上の理由で欠席し、株主から批判の声が噴出していた。
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