ソニー、世界初の家庭用ポータブルプロジェクター スクリーンを指で操作

 
ソニーモバイルコミュニケーションズが発売する「エクスペリア・タッチ」は、投影したスクリーンを触って音楽演奏などができる=20日、東京都品川区(宇野貴文撮影)

 ソニーモバイルコミュニケーションズは20日、スマートフォンやタブレットの画面のように、指で触れて操作できるスクリーンを壁や机に投写する世界初の家庭用ポータブルプロジェクター「エクスペリア・タッチ」(税別想定価格、15万円前後)を6月24日に発売すると発表した。スクリーン操作を通じ、室内で家族や友人が一緒にゲームや音楽演奏などを楽しめる。日常の生活空間の中で新しいコミュニケーションを生み出す画期的な商品として売り出す。

 エクスペリア・タッチは米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載。携帯端末向けアプリストア「グーグルプレイ」からお好みのアプリをダウンロードし、ゲームや動画鑑賞が楽しめる。

 スクリーンは23~80インチの大きさで投写でき、人間が触れる位置を赤外線とイメージセンサーが検知。スクリーン上で絵を描いたり、写し出されたピアノの鍵盤を触って演奏したりすることもできる。遠く離れた家族と大画面でビデオ通話することも可能だ。

 約2メートルの範囲内に人間が近づくと、人感センサーが反応して自動的に起動、画面を表示。音声でやりとりする「ボイスアシスタント」機能も搭載し、天気やニュースなどの情報を聞くこともできる。

 ソニーモバイルコミュニケーションズは昨年11月、スマホを手で操作しなくても、耳に装着して通話やメッセージの送受信、情報検索などができるハンズフリー端末「エクスペリア・イヤー」を発売。目標を上回る販売実績を挙げているという。

 同社スマートプロダクト部門の伊藤博史副部門長は「今後も新しいコミュニケーションの形を模索していきたい」と述べた。