ヤマト、佐川、日本郵便の宅配3社が一括配送を拡大へ オフィスビルから一戸建てにも
宅配便最大手のヤマト運輸は13日、2位の佐川急便、3位の日本郵便と、首都圏の高層ビルなどで荷物を1社に集約して配る連携策を強化する方針を明らかにした。1社が他社の荷物を預かり一括して届けることで効率化が期待でき、人手不足問題の緩和にもつながる。高層マンションや一戸建て住宅などにも広げる方向だ。
高層ビルでは宅配業者が荷降ろし場に車を止め、台車で入居者に荷物を運んでいる。荷降ろし場の混雑や、各社の運転手が配達のたびにビル内に入る煩雑さがあり「管理会社から集約を求められることが多い」(宅配大手)という。
ヤマトは2014年6月に高層ビル「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)で佐川、日本郵便などと一括配送を開始。各社の荷物をヤマトが代表してビル内に配っている。
ヤマトは物流拠点に佐川、日本郵便の荷物を集約して東京都多摩市の団地の各戸に届ける一括配送も始めている。
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