UAEの油田権益を25年延長 国際帝石、保有比率を引き上げへ

 

 国際石油開発帝石(INPEX)は16日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビに持つ二つの油田の権益期限を約25年間延長すると発表した。共同で事業を進めるアブダビ国営石油と基本合意した。持ち分比率の引き上げに向けて協議し、正式合意を目指す。

 二つの油田は「サター油田」と「ウムアダルク油田」で、合計の生産量は日量約3万5千バレル。権益期限はいずれも2018年3月8日だが、42年末まで延長する。

 INPEXは子会社を通じて両事業に参画しており、サターの権益は40%を保有している。ウムアダルクは現在の12%から、40%に引き上げる方向だ。

 INPEXは、15年にはアブダビにある世界有数の陸上油田群の一部権益を取得するなど、アブダビでの事業を加速させている。