セブン&アイ井阪社長「百貨店は首都圏に集中」 撤退エリアは戦略的パートナーと補完

 
エイチ・ツー・オーリテイリングとの資本業務提携を発表し、質問に答えるセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長(左)=6日午後、東京都中央区

 セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長の記者会見での一問一答は次の通り。

 --中期経営計画の考え方は

 「選択と集中という新しい軸が必要だ。百貨店は首都圏に集中し、撤退したエリアは戦略的パートナーと補完する」

 --百貨店エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの提携内容は

 「そごうの神戸店(神戸市)と西神店(同)、西武高槻店(大阪府高槻市)を譲渡する。そごうの広島店や徳島店など他の店舗は当面は継続する。H2Oのポイント制度を関西圏のセブン-イレブンの店舗で使えるようにする。提携を円滑に推進するため相互に株式を持ち合う。7月中旬ごろ、私どもからお願いした」

 --コンビニ事業はどうするのか

 「成長の柱として、国内では商品開発に磨きをかけ既存店の質を上げる一方、出店基準を厳しくする。北米ではM&A(企業の合併・買収)を進める」

 --不振のスーパー事業は

 「総合スーパー中心に計40店舗の閉店を進める。また総合スーパーからの転換や不動産再開発も行う。中国事業については、北京エリアの店舗は清算も含めて検討する。成都エリアは支持を受けており、撤退はしない」