コスト度外視、松阪牛入りベビースターラーメン 店では買えないゲーム景品
安くておいしいお菓子のベビースターラーメンに、超高級食材の松阪牛が使われた「ベビースターラーメン(松阪牛をベビースター史上最高に練り込みました味)」が登場する。アミューズメント施設運営のナムコ(東京都港区)と、ベビースターラーメン製造元のおやつカンパニー(三重県津市)が共同で開発したもの。9月16日から全国にあるナムコのゲームセンターで、クレーンゲームの景品として提供される。
ナムコでは、ゲームセンター市場の活性化を目指した話題作りとして、提供する景品の多様化に取り組んでいる。その一環として、2015年12月に、大手菓子メーカーのカルビー(東京都千代田区)と共同で、「ポテトチップス コーラ味」をクレーンゲームの景品として開発。2016年7月にも「ポテトチップス 冷やし中華はじめました味」を開発して、全国のゲームセンターで景品として提供してきた。
今回は、三重県津市に本社や工場があり、「ベビースターラーメン」の製造元として知られるおやつカンパニーと連携。代表的な商品のベビースターラーメンに、三重県が誇る松阪牛をふんだんに練り込んだものを作り、ゲームセンターの景品として提供することになった。
9月9日に東京・日本橋にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」で行われた発表会では、クレーンゲーム機にセットされた商品が初披露され、金色に輝くパッケージで人目を集めた。開発したおやつカンパニーでは、ナムコから「最高の商品を」というリクエストだけがあり、それに答えるために、伊勢エビなど三重県産のさまざまな食材を検討したという。その中で、「高級で、贈答用に使われることも多い松阪牛が1番良い」(開発担当者)と考え、松阪牛を選んだ。
通常のベビースターラーメンは、スーパーやコンビニなどで数十円から購入できるが、この「ベビースターラーメン(松阪牛をベビースター史上最高に練り込みました味)」は、景品として「コスト度外視」が認められたため、通常のものとは比べものにならない価格になっているという。
具体的には、A-5ランクにある最高品質の松阪牛を原料に使用。今までにない量の松阪牛のミンチ肉を練り込み、「食べれば食べるほど、お肉のおいしさが味わえる」(営業担当者)ベビースターラーメンに仕立て上げている。
発表会には、三重県津市の前葉泰幸市長から「三重ブランド食材のおいしさと、アミューズメントの楽しさとのコラボレーションをお楽しみください」といったコメントが寄せられ、ナムコのゲームセンターを通して、松阪牛が全国に広まることに期待を示していた。
菓子メーカーが、観光地などの食材を使った製品を作り、お土産品として販売するケースは幾つもあるが、ゲームセンターとのコラボを通じたご当地ブランドの展開も、これをきっかけに広まる可能性がありそうだ。
「ベビースターラーメン(松阪牛をベビースター史上最高に練り込みました味)」は9月16日から、全国約200店舗のナムコ直営ゲームセンターでクレーンゲームの景品として獲得できるようになる。35グラムの袋タイプ景品と、袋タイプが3袋はいったボックスタイプ景品を用意している。
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