景気見通しは底打ち 年度末は国内「横ばい」、世界は「拡大」

121社調査
【121社調査】今年度末の国内景気の見通しは?

 2016年度末の国内景気については、55%が「横ばい」と答え、景気の踊り場状態にあることがうかがえた。世界の景気については「緩やかに拡大」が51%に達した。多くは、米国の景気回復が続くと予想している。

 国内景気が「横ばい」と答えた理由は、「円高で輸出企業の景況感が悪化」(素材)、「個人消費の停滞が続いている」(建設・不動産)など。

 一方、「拡大」「やや拡大」も計4割弱。その理由(2つまで回答)を聞くと、「個人消費の回復」と「公共事業の増加」が多い。とくに、28兆円超の経済対策で、一部の企業は景気の先行きに明るさを感じているようだ。世界景気が「緩やかに回復」する理由としては、「米国経済」(保険、建設・不動産、電機、化学、素材など)を指摘する声が多い。