ドコモ“高速ガラホ”端末投入 「iモード」サービスは徐々に縮小へ

 
インタビューに答えるNTTドコモの吉沢和弘社長

 NTTドコモの吉沢和弘社長がフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今年度内に従来型携帯電話の形状をしたスマートフォンで、高速通信「LTE」に対応した端末を投入する考えを明らかにした。専用の料金体系も設定し、従来型携帯電話の利用者からの移行を促す。「iモード」のサービスも徐々に縮小する。人工知能(AI)の開発では、同社が集めたビッグデータも活用し、人の行動を先読みするような機能を追求するという。

 ドコモの携帯電話契約者のうち、従来型の「ガラケー」は約4割を占める。その特徴について吉沢社長は「低価格で電池が長持ちし、操作も簡単だ」と指摘。「こういう機能を残しながら、(スマートフォンに使われる基本ソフト)アンドロイドを搭載し、LTEで音質もいい端末を準備する」とした。

 ガラケーの形状のスマホは「ガラホ」ともいわれる。ドコモはすでにガラホを売っているが、対応しているのはガラケーと同じ1世代前の通信規格「3G」。第5世代移動通信方式(5G)に向けた投資も必要になる中、LTEの利用者を増やし、3Gを終えられる環境を徐々に整える考えだ。

 ガラケー向けのiモードについては「システムやソフトによる理由で、数年後にバージョンアップや機能追加ができなくなる」と話した。