富士フイルムがデジカメ「Xシリーズ」に旗艦機種 オートフォーカス強化、4K動画撮影も
富士フイルムは7日、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の旗艦機種となる最新モデル「X-T2」(想定価格、税別17万円前後)を9月に発売すると発表した。オートフォーカス機能を強化するほか、マイナス10度の極寒の中でも撮影でき、野生動物やスポーツ選手の素早い動きに対応。シリーズで初の高精細4K動画撮影もできる。
カメラの中級者以上をターゲットに、既に約2割を占めるミラーレスデジカメ世界市場のシェア拡大を図る。
今年3月に発売した上級者向けの旗艦機種「X-Pro2」と同様に、2430万画素のセンサーを搭載。撮影後にEVF(電子ビューファインダー)が暗転し、被写体が見えなくなる「ブラックアウト」の時間を従来機種から半減させ、毎秒5コマのライブビュー連写ができるようになった。
4K動画撮影は、センサーと画像処理エンジンでモアレ(しま模様)やジャギー(階段状の線)の少ない高画質を実現。深みのある色合いと豊かな陰影を表現するドキュメンタリー調のものから、引き締まった黒での高画質なモノクロまで9種類の表現が選べる。
「Xシリーズ」は平成23年に発売。ミラーレスカメラは「X-Pro2」が売り上げを牽引し、シェアは約2割にまで拡大。カメラ機能を搭載するスマートフォンの台頭でデジタルカメラ市場が縮小する中、ミラーレスカメラの高性能化を進め、需要開拓を図る。
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