イケアがたんす3600万個を回収へ 北米で6人死亡の“問題商品” 日本では販売続行

 
28日、リコールの発表後、米NYの市街地の道路に放置されたイケアのたんす(ロイター)

 米消費者製品安全委員会(CPSC)は28日、スウェーデン家具大手のイケアが米国とカナダで、衣類の収納などに使うたんす計3600万個弱をリコールすると発表した。転倒して子どもが下敷きになる事故が相次いでおり、関連事故で計6人亡くなり、計36人が負傷したと報告された。

 たんすを壁とつないで固定していない場合に倒れる恐れがある。イケアは所有者の要望に応じ、壁と固定する用具を無料で提供するか、たんすが不要な場合は一部または全額を返金する。

 イケア・ジャパンの広報担当者によると、対象商品の一部は日本でも販売しているが、「日本でのたんすとしての基準を満たしており、事故の報告も受けておらず、日本でリコールを実施する予定はない」としている。(共同)