スティック型掃除機シェア争い激化 “ふとん専用”機能など搭載、充電時間も短縮
急成長するスティック型コードレス掃除機市場で、家電各社が新製品を相次ぎ投入する。三菱電機は12日、スティック型コードレス掃除機「インスティック」の新製品を5月21日に発売すると発表した。新たに“ふとん掃除”専用の付属品を搭載し、脱臭機能を追加。同時に発売するふとん乾燥機と併用すれば、睡眠の快適性がさらに高まるといい、他社製品との差別化を図る。日立アプライアンスも新製品を投入予定。海外メーカーも含めたシェア争いが激化しそうだ。
インスティックの新製品は、本体に大型走行車輪を搭載した付属品をセットすると、ふとん掃除機に変身。細かいごみや髪の毛を吸引できる。掃除機を持ち上げず、ふとんの上を滑らせるように操作でき、手や腕の負担を減らせる。
充電時間を従来比約30分減の約90分に短縮しつつ、標準モードで約20分の連続運転が可能。充電台には脱臭フィルターも搭載した。想定価格は8万円(税別)で、ふとん掃除専用の付属品がない機種は7万円(同)。
ふとん乾燥機は、マットでふとんを包み込んで温風を送る仕組み。ふとんの表面を約60度、中綿も約55度の温度に保ち、ダニ退治ができる。想定価格は2万円(同)。
日立アプライアンスも4月23日と5月下旬に、吸引力などを高めた新製品(想定価格、税別6万5000円前後~8万円前後)を相次いで発売する計画だ。
手軽な上に性能も高まっているスティック型コードレス掃除機は、英ダイソンやスウェーデンのエレクトロラックスに加え、日本の大手家電メーカーなど各社がラインアップを拡充。三菱電機は、2016年度の国内全体の出荷台数が前年度比13%増の130万台に達すると見込んでいる。
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