シャープ、来年度は採用倍増 成長分野に重点投入

 

 経営再建中のシャープは11日、2017年度の新卒採用を290人とする計画を発表した。16年度の実績(151人)からほぼ倍増させる。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、抑えてきた成長投資を実行していく方針。新卒人材を次世代家電やロボット関連といった成長分野に重点的に投入する考えだ。

 経営悪化で若手社員の流出が相次いでおり、人手不足に対応する狙いもある。シャープは「ユニークな考えやチャレンジ精神を持った多様な人材を採用したい」と説明している。内訳は大卒(大学院、高専を含む)の技術系が120人、事務系が80人。高卒(短大、専門学校を含む)が90人。