セブン&アイ鈴木会長 一問一答 「将来に禍根残す」

 

 セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)の記者会見での一問一答は次の通り。

 「2016年度は過去最高益を出せる状態にある。逃げではなく、こういうときこそみんなに考えてもらいたいと思い、引退を決意した」

 --セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼最高執行責任者(COO)を退任させる人事案が取締役会で否決された責任を取って引退するのか

 「それもある」

 --引退を決意したのは

 「井阪氏は取締役会で、これまで1人でやってきたというような発言をした。とてもがっかりした。井阪氏を信任して私がやっていくのは将来に禍根を残すと思い、取締役会後に急遽(きゅうきょ)『今日引く』と伝えた」

 --新たな経営体制は

 「私が指名することは考えていない。新体制に立候補するつもりはない」

 --鈴木会長と創業家の名誉会長が協議して、良い方向に持っていくことはできないのか

 「これまで良好な関係だったが、急遽変わった。提案したことは了承されてきたが、それが変わった」