KDDI、金融サービスで統一ブランド スマホと連携、4月から提供

 
金融サービスについて説明するKDDIの高橋誠専務=17日、東京・大手町(芳賀由明撮影)

 KDDIは17日、スマートフォンの利便性を活用した金融関連サービスを統一ブランド「auのほけん・ローン」として4月から提供すると発表した。傘下の金融子会社や共同出資会社などと協力し、インターネット利用で大手より最大半額程度の割安な各種金融商品を取り扱い、保険料のほか通信料、電気料など家計全般の削減を提案していく。

 販売するのは(1)定期、医療などの生命保険(2)旅行、傷害、ペットなどの損害保険(3)住宅ローン。auショップに順次、専用の相談窓口「auフィナンシャルサポートセンター」を開設して相談にも対応する。

 高橋誠専務は「ネットは不安だという人にも対面販売を加えることで安心して使ってもらえる」と顧客獲得の自信を示した。

 携帯電話大手では、NTTドコモが日本生命保険と提携して今夏からドコモショップで生保商品を販売する予定。スマホなど携帯電話市場の伸びが鈍化するなかで、携帯大手は電気とのセット販売やショップを活用した商品販売の拡大に取り組んでいる。

 KDDIは店頭で生活用品や食品などの物品販売に乗り出しているが、割安な金融サービスを主力商品に位置づけることで顧客の囲い込みを強化したい考えだ。