全米自動車労働組合(UAW)のデニス・ウィリアムズ委員長は16日、米国で生産された車の購入推奨を呼び掛ける活動を強化すると表明した。「国内の動きを見ていると(外国産車の)ボイコット(不買運動)が再開されるかもしれない」とも述べた。中西部ミシガン州デトロイトで記者団に述べたと複数のメディアが伝えた。
ロイター通信によると、委員長は米自動車メーカーが国外で製造した車のボイコットも望んでいる。日本のメーカーは米国でも生産しており、必ずしも日本車が標的になるとはいえないが、展開次第では日本車の売れ行きに影響を及ぼす可能性もありそうだ。
USAトゥデー紙によると、委員長は米国産車の購入を促すテレビCMの放映を目指すほか、外国産の車を販売店で見分けやすくしたいと説明。「米国製でなければ買わないで」と明言した。UAWは以前から米国製品の購入を呼び掛ける「バイ・アメリカン」活動の一翼を担ってきた。(共同)