中国唱える「環境保護」の実態 自然破壊、不正取引、密漁…AIIBで注目 (2/5ページ)

2015.4.12 07:02

大気汚染でマスクが手放せない北京市内。AIIBを主導する中国に調和のとれた開発は可能なのか(AP)

大気汚染でマスクが手放せない北京市内。AIIBを主導する中国に調和のとれた開発は可能なのか(AP)【拡大】

  • アジアインフラ投資銀行の設立式典に出席した各国の代表=2014年10月、北京の人民大会堂(共同)

 ロンドンを拠点とする国際環境保護団体「環境調査エージェンシー(EIA)」は、2013年3月に習近平国家主席ら中国要人がタンザニアを訪問した際、中国の犯罪集団がこれに紛れて、大量の象牙を買い付けて不法に持ち出したとする報告を発表した。

 共同通信によると、中国外務省の洪磊副報道局長はすぐに「報告には根拠がない。中国は一貫して野生動物の保護を重視してきた」と述べ「強烈な不満」を表明。しかし、不正な取引疑惑はこれだけでなはい。

 中国海軍が2013年末にタンザニアを訪れた際にも象牙が取引され、ある業者は艦船の乗組員に5万ドル(約570万円)分を売ったと証言。士官に渡すため、象牙81本を港に持ち込もうとした中国人も拘束されたという。

 仏AFP通信によると、中国は今年2月に象牙製品の輸入を1年間禁止すると発表したが、これは野生動物の密売撲滅に取り組む英国のウィリアム王子の訪中にあわせた外交的な措置とみられる。中国では象牙1キロあたり2100ドル程度で売買され、こうした価値を目当てに毎年、数万頭のアフリカゾウが殺されているという。

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