韓国紙中央日報は、韓国シティ金融ホールディングス会長の話を引用し、「韓国経済はかつて一度も体験したことがない危機的状況だ」と警告を発した。
実際、銀行の経営危機を示す証拠も相次ぐ。中央日報(7月25日付)によると、韓国の銀行の最終利益は2012年に8兆7000億ウォン(約7700億円)と前年比約30%減となったが、13年第1四半期は前年同期の半分に激減。最終利益は2年連続で急落傾向だという。
韓国の財閥系経済シンクタンクの代表は「このままなら銀行のいくつかが突然死してもおかしくない」と本音を漏らす。
危機は銀行だけではない。あらゆる指標が“悪化”を示す。たとえば税収だ。今年5月に約82兆1300億ウォンだったが、これは前年同月比9兆ウォン減だ。
法人税は約24兆2800億ウォンで約5兆ウォン減少した。各国の格付け機関や投資筋も韓国の経済成長率予測を一斉に下方修正。ムーディーズは3.0%から2.5%へ、BNPパリバ銀行も2.7%から2.1%に引き下げた。