「中国市場での販売を抑制せよ」。イタリアの高級車メーカー、フェラーリのモンテゼモロ会長が今月8日、売れすぎると独創的なブランド価値を維持できなくなるとして、中国で急拡大した需要には応じない考えを明らかにした。
中国メディアによると、邦貨換算で3000万円は下らない新車のフェラーリが中国では昨年、右から左に500台も売れてしまったという。
4月の「上海モーターショー」でもフェラーリやランボルギーニなどを集めた「豪華車館」が連日、入場制限を行うほどの人気ぶりだった。展示されていたポルシェの購入契約をその場で結ぶ中国人の姿をみかけ、金満ぶりに驚かされた。
だが、モンテゼモロ会長による「中国での売れすぎ懸念」はこの先、杞憂(きゆう)に終わるかもしれない。