日本工作機械工業会は9日、2013年の受注額目標を1兆3000億円に設定したことを明らかにした。12年見込み(1兆2000億円)に比べ8.3%増える。最大市場である中国需要の持ち直しに加えて、米国の航空機向けなどが好調に推移すると予想した。
目標数字は、この日開いた同工業会の賀詞交歓会で、横山元彦会長(ジェイテクト会長)が明らかにした。受注額の約7割を占める海外市場の回復を織り込み、増加を予想した。1兆3000億円規模への回復は11年(1兆3261億円)以来で2年ぶりとなる。
横山会長は「エネルギー分野やインフラ、自動車、航空機といった産業分野で需要の取り込みを急ぎたい」と意気込みをみせた。
同工業会の調べでは、12年1~11月の累計受注額は前年同期比6.8%減の1兆1283億円だった。1~4月は好調に推移したが、中国市場の減速などから5月から11月まで7カ月連続で前年実績を割り込んでいる。ただ、12年に業界全体の目標として掲げた1兆2000億円は「確保できた」(横山会長)と説明した。