その結果、米国はデフォルト寸前の事態となり、ユーロも分裂間近、中国では爆発的に格差が拡大、韓国は外国企業の植民地のような状態になってしまったと分析しています。そしてその魔物がいま、日本に襲いかかろうとしています。それは、「国の借金を減らせ」という誤ったかけ声や公共投資の否定、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、電力自由化、構造改革の推進など、国民に聞こえがいい形で現れ、実行されようとしていると論じています。
では、この魔物の正体は何か? それはぜひ本書で確認していただきたいと思いますが、新年を迎えるにあたり、日本と世界の今後を見極めるために最適の一冊です。おかげさまで発売たちまち重版が決定しました。(徳間書店・1575円)
徳間書店 一般書籍編集部 明石直彦