「第一に『こう呼びたい』という親の正直な気持ちを表現していること。第二に、その子が喜んで使えて、周囲の人に迷惑にならないということ。名前は珍しかったり、奇抜だったりするからいけないのではない。読めないなど欠陥がある名前が問題なのだ。私の名前の『恭仁雄』は、初対面の人に『くにお』と読んでもらったことはない。これは非常につらいことで、先日も旅館に電話で予約をした際、私の名前の漢字を伝えるのに15分もかかってしまった。『恭』の字を伝えるのが難しく毎回苦労する。私に対応してくれる人にも迷惑をかけてしまうことになる」
--どういう名前は好ましくないか
「まず男女の区別がつかない名前は良くない。漢字の読み方が正しくないのは重大な欠陥だ。例えば、事件や事故に巻き込まれた時などに個人を特定するのに時間がかかり、とんでもない不利益が生じる懸念がある」
●名前は公共財
--個性を表現するため変わった名前を付けるという人もいる