STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーが所属する理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のトップである竹市雅俊センター長が26日、産経新聞などの取材に応じ、「間接的な証拠はSTAP現象に否定的だ」と述べ、STAP細胞の存在に懐疑的な見方を示した。
STAP細胞については、遺伝子解析などで別の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)だった疑いが指摘されている。竹市氏は「相当否定的な状況証拠が出ている。ただ、それで100%ないとは言い切れない」と述べ、「小保方さん本人が(再現実験に)参加し、証明するのが普通の考え方だ」として、小保方氏が再現実験に参加すべきだとの考えを示した。
小保方氏は現在入院中だが、センターで再現実験が始まる直前の5月下旬に、実験責任者の相沢慎一同センター特別顧問の研究室を訪れ、その後も相沢氏の研究室で助言を行っている。しかし、実際に実験を行っている丹羽仁史プロジェクトリーダーの研究室には立ち入っていないという。