【STAP細胞】「STAPは一つの仮説」 共著者・丹羽氏が疑惑後初会見 (1/2ページ)

2014.4.7 22:10

STAP現象の検証計画について会見する理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダー。左は相沢慎一特別顧問=7日、東京都千代田区(財満朝則撮影)

STAP現象の検証計画について会見する理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダー。左は相沢慎一特別顧問=7日、東京都千代田区(財満朝則撮影)【拡大】

 理化学研究所が発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、共著者の丹羽仁史(ひとし)・理研プロジェクトリーダーらが7日、STAP細胞の詳しい検証計画を公表。疑惑浮上後、研究メンバーとして初めて会見した丹羽氏は、当初は揺るぎないとしてきたSTAP細胞の存在について「あくまで一つの仮説。予断のない状況から自分の目で見極めたい」と述べ、白紙の状態から検証する考えを明らかにした。

 丹羽氏は幹細胞の専門家で、論文の構成やデータについて助言する立場だった。「(不正を)防げたのか、難しかったのか、常に自問自答している」。検証実験は共著者の一人として「責任を果たす手立てだ」と強調した。小保方晴子・研究ユニットリーダーが調査委員会に対し「細胞の発見自体が捏造(ねつぞう)と誤解されかねない」と反論していることについて「気持ちは分かる」と述べた。

 会見した理研の丹羽仁史氏、相沢慎一氏との主なやりとりは次の通り。

 --STAP細胞の研究にどう関わったのか

 丹羽氏 「平成25年1月に参加した。論文の構成やデータが適正に表現されるように助言した。実験はしていない」

 --3月5日に発表したSTAP細胞の詳細な作製法では丹羽氏が責任著者となっているが

 丹羽氏 「STAP論文の補足情報を提供した。再現できないとの情報を分析すると、そこには理由があった。一から十まで検証ができていたわけではないが、研究者の間で情報が足りないという状況があり、それを見過ごすことはできなかった」

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