≪STAP細胞論文 理研が不正認定≫
理化学研究所などが発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文に疑義が生じた問題で、理研は4月1日、調査委員会の最終報告書を公表し、重要な画像に捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)があったと不正を認定した。理研は不正を行った小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)を厳正に処分する方針だが、小保方氏は争う姿勢を明らかにした。不正が認定されたことで、革新的な万能細胞として世界から注目されたSTAP論文は白紙化する公算が大きい。優秀な科学者が結集し日本を代表する研究機関である理研の信用が失墜した事態は、科学史の汚点として記憶されることになる。日本の科学界が受けたダメージは深刻だ。
「データの信頼性壊す」
調査委の最終報告によると、不正と認定されたのは小保方氏の3年前の早稲田大の博士論文の関連画像から流用された画像4枚と、一部が切り張りされたDNAの解析画像。