試着した姿を画像で保存し、画面上で比較したりすることが可能なデジタル技術を使用したミラー=26日、東京都新宿区の伊勢丹新宿本店(永田岳彦撮影)【拡大】
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は26日、IT(情報技術)を活用した衣料品販売の試みを始めた。試着姿を画像で360度確認できるデジタル技術を使用したミラーの試験導入や、世界初となる3D生地プリンターで作った衣服の展示などを9月8日まで順次行う。デジタル技術を活用して接客水準の向上を図り、顧客獲得につなげる。
ミラーは伊勢丹新宿本店(東京都新宿区)で9月1日まで設置する。全身が映る大きさの画面上部のカメラで試着の撮影が可能。簡単な操作で、試着した画像の比較や衣服の色を変化させることなどを画面上で行え、画像を顧客のスマートフォンに送ることもできる。
3D生地プリンターは、ポリエステルと綿を含む液体を型紙の上に吹き付けることで、衣服を作ることが可能。生地の裁断や縫製の作業が必要ない「未来の洋服」としてアピールする。