農業にIT・ロボット化の波 自動運転トラクター、作業効率3倍以上 (1/5ページ)

2015.1.1 07:18

自動運転で農作業を行う「ロボットトラクター」=札幌市

自動運転で農作業を行う「ロボットトラクター」=札幌市【拡大】

 日本の農林水産業の現場に、IT(情報技術)化とロボット化の波が押し寄せている。無人で農作業をするロボット農機やITと連動させた漁業などの技術開発が進めば、生産効率は飛躍的に高まる。少子高齢化に伴い就労人口が減少する中で、技術革新が日本の第1次産業の未来を左右する。

 札幌市内にある北海道大学構内の広大な実習農場で、トラクターが畑を耕していた。トラクターの運転席には誰もいない。タブレット端末を手にした学生が、そばでトラクターの作業を監視しているだけだ。このトラクターはGPS(衛星利用測位システム)による位置情報を使い、自動運転で農作業を行う「ロボット農機」だ。

 農地の地図を使って作業内容を指定すれば、自動で農機が作業を行う。農業の自動化を研究する北海道大学の野口伸教授は「誤差プラスマイナス5センチでの作業精度を実現する」と自信をみせる。田植え機やコンバインなど他のロボット農機の開発も進んでおり、複数を同時に使用すれば「作業効率は3倍以上に高まる」と試算する。

現在は1台につき約300万円で農機をロボット化

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