2014.5.12 20:00
なぜ今、ビットコインにサイバー被害が集中するのか。関西在住のあるビットコイン利用者は、「犯罪者が好む便利さと匿名性という2つの“魔”の魅力を兼ね備えているからだ」と指摘する。
ビットコインは、国境をまたいで瞬時に送金できる利便性や、政府に関与されない金融商品として注目されてきた。一方、高い匿名性に加え、中央銀行のような発行主体や監督官庁などがないため、薬物の違法取引や、マネーロンダリング(資金洗浄)などに悪用されやすいという負の側面も指摘されている。利用者増に伴い、ビットコインの価値(ドル換算)が数年間で10倍以上跳ね上がっているのも、攻撃の標的になる要因の一つだ。
防衛、情報暗号化、異常検知…強化しても被害に!?
多発するサイバー犯罪被害に遭わないためには、何が必要なのか。
トレンド社の担当者は、「ネットワークの入り口と出口、可視化に気を配ることが重要」と指摘する。