日本勢は航空貨物で苦杯をなめ続けてきた。05年に佐川急便(現SGホールディングス)が設立したギャラクシーエアラインズは、4年後に会社清算を余儀なくされた。
日本航空は10年の経営破綻に伴い、フレーター輸送からの撤退に追い込まれた。NCAも13年3月期に営業赤字となるなど黒字定着を果たせていない。
円高などで低迷していた日本発の貨物需要はここにきて下げ止まりつつあるが、競争激化による輸送単価の下落は依然、激しい。全日空もフレーター事業だけでみればまだ赤字だ。沖縄ハブ構想は、航空貨物分野における日本勢の浮沈をも左右しそうだ。(井田通人)