「プラレール」長く愛される理由 “青い線路”はどこまでも続く (3/4ページ)

2013.3.20 10:00

 23年の鉄道の日(10月14日)に発売の照準を合わせており、その課題が見つかったときは半年を切っていた。金型をつくるなど生産の準備を整えるにはタイムリミットぎりぎり。「無理だ」。開発チームのメンバーからはため息が漏れた。

 このピンチを救ったのは、協力会社の技術だった。アドバンスは、ギリギリまで“ダイエット”し、スリムなボディーを実現しているはずだった。それでも、課題が見つかった1~2週間後、協力会社は図面を引き直し、アドバンスのボディをさらに1ミリダイエットさせたのだ。

 その後、「アドバンス」は予定通り、発売にこぎ着けた。タイの洪水が発生し、タイ工場の生産を代替地に変更するなどのトラブルに巻き込まれ、商品の供給難が続いたが、ファンは「アドバンス」を見捨てることはなかった。「プラレール事業の売上高は、アドバンスなどの新規事業を上乗せする形で成長している」(東氏)。

 「アドバンス」が人気を集めている背景について、プラレールマーケティングチームの檜垣真一郎係長は「小学校に入学し、プラレールを卒業した子供たちが、次の鉄道玩具である鉄道模型に行くまでには高いハードルがあった。それをつなぐ役割として、『アドバンス』のマーケットがあった」と分析する。

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