2013.2.19 08:15
昨年11月以降の株高を受け、SMBC日興証券が2014年春入社の新卒採用人数を、前年並みだった当初計画から2~3割程度増やす方向で調整していることが18日、分かった。
大和証券グループ本社も13年春入社と比べて約1割増やす方針。株式や投資信託の売買が活発化する中、両社とも個人向け営業部門を中心に強化する。証券業界ではバブル崩壊後の相場低迷やインターネット取引が増えていることを背景に人員削減が進み、昨年末の証券業界の従業員数は36年ぶりの低水準だったが、反転の兆しが出てきた。
日興は当初、14年入社は前年並みの約300人の採用を計画していたが、「株式市況の改善」(同社)を受けて、3月の応募受付を前に400人近くまで採用枠を広げることを検討。主に全国109支店で個人投資家や地方の未上場企業に対して営業する部門を増強し、高まる投資ニーズの取り込みを加速する。