【採用担当者のホンネ】JT 人事部長・嶋吉耕史さん
「採用したいのは、まさにグローバル人財となる学生だ」。日本たばこ産業(JT)の嶋吉耕史・人事部長は言い切る。
同社は人材を「人財」と表記する。ビジネスの舞台は世界120カ国・地域以上。海外に90事業所、28工場を展開する、まさにグローバル企業だ。アフリカでの葉タバコの調達から、スイスにあるインターナショナル拠点での勤務、日本各地でのたばこ営業まで活躍の場は広い。必要としているのは、日本にいながらも国内外に向けてリーダーシップをとれる人物だ。
食品や飲料、医薬品でも「JT」の2文字を目にすることが多くなったが、「やはり、たばこ関連事業が中心」。販売数量は海外が7割以上を占め、利益でも海外が上回る。主要市場のロシアや欧州に加え、アジア、中東、アフリカも伸びている。「日本は少子高齢化を迎えるが、海外たばこビジネスはますます伸びる」と展望する。