残暑が厳しいままに9月を迎えました。今日は、この9月を「第二創業」と位置付ける無印良品に注目してみたいと思います。
「無印良品」を展開する良品計画が7月、この第二創業から始まる9年間で、売り上げを3兆円にすると発表しました。無印良品の現状・業態から考えると売り上げ3兆円というのはすごく大きな目標だなと感じました。現状は5000億円ほどです。
3兆円という売り上げ、みなさんは想像がつきますでしょうか? 無印良品の社員の皆さんも想像がついていないのではないかと思います。というわけで今日のテーマは「困難は分解せよ」です。
困難を「分解する」とは?
みなさんが突然、「3カ月で新規に1000万円の売り上げを立ててください」と命令されたらどうしますか? ほとんどの方は途方にくれると思います。そんな時には、「1000万円」という困難な目標を「具体的な行動」に結びつくものに分解して計画を立てると良いのです。
- 継続して売り上げが見込める商品の値上げ(出来るだけ気づかれないレベル)
- 既存顧客への新規商品の超割引販売(売り上げが必要なので利益は度外視)
- 新規顧客への超割引販売(売り上げが必要なので利益は度外視)
といった具合です。例えばこの3つのプランでの見込み売り上げが800万円なら、残り200万円をどうするのか? というのが見えてきますし、この見込みが100万円ならば残り900万円なんてどうにもならないので新たなプランを考える判断に至ることもありますね。
- 1000万円を前にして途方に暮れて時間が経過する
- いつも通りの作業を「とりあえず頑張った」結果、終盤に未達の見込みが判明する
というのが(会社側としては)避けたいことなのです。
「3兆円」はユニクロの1.5倍
さて、無印良品の3兆円とはどれくらいの大きさなのかというと、ユニクロで2兆円なのでその1.5倍です。セブン&アイの半分くらいの規模ですので、これらの企業レベルで世間に浸透しなくてはいけないということですね。ニトリで6000億円ですからどれだけ大きいかがお分かりいただけるかと思います。冒頭でも触れたように、良品計画の現状の売り上げは5000億円ほどですので6倍にするということです。