働き方ラボ

B'zに学んだ会社人生で必要なこと 仕事は“自分の色”を出して成果を上げよ (1/2ページ)

常見陽平
常見陽平

 「俺は今、最高に感動している」。5月21日、B’zがついに「サブスク解禁」し、実に900曲近くが配信開始となった。懐かしいCDシングルの縦長ジャケットで表示されるものもあり、見ているだけで楽しい。代表曲を中心に、音源をかなり持っているつもりではあったが、バージョン違いなどをチェックするのが面白く、毎日のように聴いている。

 今回はこのサブスク解禁を機会に、会社員がB’zから学ぶべきことを考えてみよう。彼らの曲・音楽活動から、会社人生に必要なことが見えてくる。

 B’zから学ぶ「やりたいこと」と「期待されていること」の両立

 言うまでもなく、B’zは日本で誰もが知るトップアーティストの1組である。シングルチャートでは幾度となく1位を獲得し、スタジアムクラスの大きなライブでもチケット完売を連発してきた。さらに、ハリウッドのロックウォークでは、アジア圏のアーティストとして初めて「殿堂入り」を果たし、その知名度を世界へと広げている。

 一方で、賛否が分かれるアーティストでもある。「売れ筋を狙いすぎていないか」「洋楽の影響を受けすぎではないか(※パクリとは言ってないぞ)」というものだ。もっとも、この手の批判は売れているアーティストに対してはよくある批判ではある。「やっかみ」とも言える。圧倒的に売れていて、その知名度ゆえに叩かれやすいのだろう。

 そもそも、私は「売れ続けていること」を評価したい。音楽の世界でも「一発屋」という言葉を時折耳にする。厳密には「一発」だけでなく佳作も多数あり、セールスをみると他のシングルやアルバムも売れていることも少なくない。ただ、世間への認知度はそこまで上がりきらないこともある上、そもそも「一発」すらないアーティストもいる。過酷な音楽の世界で、B’zはファンクラブの会員も多く、固定ファンがついているとはいえ「一発」に終わらず「売れ続けてきた」。まずはそこ評価したい。

 勿論、それだけではない。B’zの曲をよく聴くと、売れる曲の中にもマニアックな音を盛り込んでいるのだ。「やりたいこと」と「期待されること」を上手く両立している。これこそが、多くのビジネスパーソンがB’zから学ぶべきことである。

 期待に応えつつ、仕事の中に“自分の色”を出す。会社を裏切らない公私混同。私は、これこそが会社員生活を楽しくする秘訣だと考えている。「会社を使う」のである。たとえば、営業として自分の趣味と関係する業界・企業を担当、仕事の中に上手く趣味の色を入れ、その上で成果を出すということである。

 以前、JTBの名物社員と言われる方の講演を聞いたことがある。若手社員の頃、ある意味ミーハーな感覚で音楽関係の人とビジネスできないか考えていたという。そして試行錯誤の末、アーティストのレコーディングやアルバムのジャケット撮影のための海外渡航、ファンクラブ限定のライブ参加旅行などのニーズを発見し、ビジネス化したそうだ。

 やや自分語りだが、私も会社員時代は商品・サービスを案内するパンフレット、会社案内などをつくる際には、自分が考えるかっこいいものの要素をいかに盛り込むかにこだわっていた。営業担当として、自分の趣味に関連する企業に訪問し、それがビジネスにつながったこともある。極めつけは、「ミュージックビデオをつくりたい」という夢を、「就活応援ソング&ムービー」というかたちでうまく採用活動とつなげて実現した。会社の予算を使って好きなことをする、その上でしっかりと会社の期待以上の成果をあげるということにつながった。

 B’zは、いかにも売れ筋なようで、とても誰もが聴くヒット曲だとは思えないような、歌詞やギターのフレーズが「ぶっこまれて」いる。期待に応えつつ、実は好きなことをやっている。これこそビジネスパーソンが学ぶべきことではないか。

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