だからこそ、一般的な労働者である我々は、例えば風邪をひいているような場合でも 「私がいなければ仕事が回らない。ゲホゲホ、私は何としても8時20分発の中央線快速電車に乗り、職場に行かなくてはいけないのだ!」なんて無駄な使命感は抱かなくてもいい。
むしろ風邪をひいているのであれば、それを同僚にうつしてしまうことだってあるだろうし、苦しそうにしているあなたを職場で8時間以上見続けるのは周囲にとってもストレスになるかもしれない。
困るのは家族
そうしたことを考えた場合、「私の代えが効かない存在って誰だろう」という原点に立ち返ればそれは「家族」に行きつくのでは。台風の中無理して出社し、それが元でケガをしたり風邪をひいて困るのは家族である。
大事な打ち合わせがある時にその打ち合わせと家族の幸せのどちらが大事か? を考えることは必要なのでは。それでも「仕事」が大事だと考えるのであれば、それは存分にやるが良い。ただし、家族を失う結果になる可能性はあるが。そうした例は本人を特定することになるので言わないが、仕事が原因で離婚したり一家離散した例は案外聞いている。
【ビジネストラブル撃退道】は中川淳一郎さんが、職場の人間関係や取引先、出張時などあらゆるビジネスシーンで想定される様々なトラブルの正しい解決法を、ときにユーモアを交えながら伝授するコラムです。更新は原則第4水曜日。アーカイブはこちら