行方は、日本のレコード会社で40年以上、ブルーノート作品を担当。同社の演奏家が一堂に会する野外フェスティバル「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル」を日本に誘致したり、同社に送り込む新人演奏家の発掘を目的とした新ブランド「サムシンエルス」を立ち上げたりした。今はフリーランスだが、ドキュメンタリー映画の字幕も行方が担当した。
行方は、「日本ほど同社の作品を愛好する市場はない。同社の発展には、日本のジャズファンが大きく貢献した」と断言する。ウォズ社長も「日本の果たした役割の大きさは認識している」と認める。「米国で見過ごされた作品の再評価の糸口を見いだしたのは、常に日本だった。素晴らしいパートナーだ」
ウォズ社長は80周年にあたり、例年より新作を多く発売したい意向だ。80歳のベテランサックス奏者、チャールス・ロイドから23歳のビブラフォンの新星、ジョエル・ロスまで幅広い演奏家の作品が控えている。
ドキュメンタリー映画は「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」(ソフィー・フーバー監督)。9月6日から東京・Bunkamura ル・シネマ、同27日から大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。
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今年は、他にもピアノ奏者、ビル・エバンスやトランペット奏者、チェット・ベイカーが生誕90周年。それぞれドキュメンタリー映画が作られるなどした。
ドラム奏者、アート・ブレイキーは生誕100周年で、生前ブレイキーと交流もあった日本のドラム奏者、小林陽一が記念アルバム「ナイアガラ・シャッフル」を発売した。