アルバイトを訴えたり罰則を用意したりしても、投稿されてしまった以上、企業がマイナスの影響を被ることに変わりないので、あまり意味はない。企業や店舗側は、バイトを含むすべての従業員に対してSNSの適切な使い方と、炎上の恐ろしさを研修する機会を設けよう。すでに社員向け研修会を行っている企業は少なくないようだ。ソーシャルメディアポリシーを用意し、投稿してはいけない内容は明確にし、定期的に研修をしておくと安心だ。
いくら報じられていても、若者たちはバイトテロの危険性を知らない可能性が高い。保護者は周囲の若者たちに、このような投稿のリスクについて正しく伝えていただければ幸いだ。
高橋暁子(たかはし・あきこ)
ITジャーナリスト
情報リテラシーアドバイザー、元小学校教員。書籍、雑誌、webメディアなどの記事の執筆、コンサルタント、講演などを手がける。著書に『ソーシャルメディア中毒』『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか多数。『あさイチ』『クローズアップ現代+』などテレビ出演多数。
(ITジャーナリスト 高橋 暁子 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)